肝臓の病気にはいろいろなものがあります。

多いのはウイルス性肝炎です。ウイルス性肝炎とは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染することで起きる肝炎です。

その他の肝疾患には、アルコールをたくさん飲むことで起こるアルコール性肝障害、薬が原因で起こる薬剤性肝障害、代謝性疾患に伴う肝障害などがあります。

代謝性疾患に伴う肝障害には、具体的にはヘモクロマトーシスやWilson病などがあります。

このように肝臓病にはさまざまなものがありますが、今回、この記事では自己免疫性肝疾患とは何であるのかについて説明します。

自己免疫性肝疾患とは、自己免疫によるメカニズム以外には肝炎の原因が考えられない肝疾患を総称したものです。

自己免疫とは、免疫が自分を攻撃してしまうことをいいます。

もう少し分かりやすく説明します。

本来、免疫は、自分のカラダを守る働きをしています。具体的には、細菌やウイルスなどの微生物を攻撃して排除することで、これらの微生物がカラダに感染することを防ぎます。また、がん細胞が発生して大きくなるのも免疫が防いでいます。

このように、自分のカラダに不必要なもの、害をもたらすものを非自己(自分以外)として自己(自分)と見分けて攻撃することでそれらを排除するのが免疫のあるべき働きです。

しかし、免疫がターゲットを間違えて自分の正常な組織や細胞(自己)を攻撃してしまうのが自己免疫です。

そして、自己免疫が原因でおこる疾患を自己免疫疾患といいます。

自己免疫疾患にはいろいろなものがあります。中でも、肝臓におこる自己免疫疾患を自己免疫性肝疾患というのです。