炎症が続くと肝臓は次第に硬くなります。これが肝硬変です。

肝硬変になると肝機能が低下します。その結果、血液中のビリルビン値が高くなったり、アルブミン値が低くなったりします。腹水がたまったり脳症になったりもします。

このような肝機能低下による症状や血液検査の結果から、肝硬変の程度を分類することができます。この分類をChild-Pugh分類といいます。

Child-Pugh分類は、5つの項目から成ります。具体的には、アルブミン値、ビリルビン値、プロトロンビン活性値、腹水の程度、脳症の程度です。

この5つの項目のそれぞれについて、値や程度によって1点から3点をつけます。すべて1点の場合はトータルで5点に、すべて5点の場合はトータルで15点になります。

点数が高いほど状態が悪いです。ですから、5点が一番いい結果であり、15点が一番悪い結果になります。

具体的には、下の表のように点数をつけます。

Child-Pugh分類

1点 2点 3点
腹水 ない 少量 中等量
脳症 ない 軽度 時々昏睡
ビリルビン値 2.0未満 2.0~3.0 3.0超
アルブミン値 3.5超 2.8~3.5 2.8未満
プロトロンビン活性値 70超 40~70 40未満

点数が5点または6点であればGrade A、7点から9点であればGrade B、10点から15点はGrade Cとなります。

肝硬変の中ではGrade Aが最も肝機能が良好であり、Grade Cが最も肝機能が悪いわけです。

Child-Pugh分類にしたがって肝硬変の患者さんをGrade A、Grade B、Grade Cの3つのグループに分けて予後を調査した研究の結果、それぞれのグループの方の予後がだいたいどの程度であるかという目安が判明しています。

Grade Aの肝硬変の方の1年後の生存率は100%、2年後の生存率は85%、Grade Bの方の1年後の生存率は80%、2年後の生存率は60%、Grade Cの方の1年後の生存率は45%、2年後の生存率は35%と見積もられています。

このように肝硬変の方ではChild-Pugh分類を計算することで予後を推定できます。Grade Cの方では2年後には7割弱の人が亡くなられる計算になります。

一度、肝硬変になると、治す薬はありません。原因によっては肝硬変に進行する前に予防することができます。

AST、ALT、ALP、γ-GTPなど、肝臓の数値が高い方は、原因を調べて治療に結びつけることが大事です。