薬が原因で肝障害が起こることがあります。これを薬物性肝障害といいます。

薬物性肝障害と診断する際には、薬を使い始めた時期と肝障害が起こり始めた時期の関係をよく考えることが大事です。

薬物性肝障害の多くは、原因となる薬を使い始めてから4週以内に起こることが多く、遅くても60日以内に起こることがほとんどだからです。

また、他の原因で肝障害が起こっている訳ではないことを確認することも大事です。ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、自己免疫性肝疾患、脂肪肝などが原因でも肝障害は起こります。これらの病気ではないことを確認することを、これらの病気を除外するといいます。

このように他の病気が原因である可能性を除外し、それでも残るものとして薬物性肝障害の可能性を考え診断する仕方を、薬物性肝障害は除外診断であるといいます。

以上のように、薬物性肝障害と診断するためには、

  1. 薬を使い始めた時期と肝障害が起こり始めた時期の関係を確認すること
  2. 薬以外が原因で起こる肝障害の可能性を除外すること

の2点が大事です。

また、薬物性肝障害というと、病院で処方された薬のみが原因になるかのような印象があります。しかし、薬物性肝障害の原因となる薬には、市販薬も含まれます。さらに、サプリメントなどの健康食品や漢方薬、ハーブが入っている自然食品も薬物性肝障害を引き起こします。

自然食品や健康食品、漢方薬だから安心であると考えてはいけません。むしろ、医師は肝障害の方をみるときにはこれらの”くすり”を使用していないかに注意を払い問診を行います。

処方薬の中で薬物性肝障害を起こしやすいものについては、こちら↓の記事でも解説していますので、チェックしてみてください。

薬物性肝障害の原因となる薬物は何が多い?

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