肝芽腫とは?

子供に起こる肝臓の悪性腫瘍の中で最も多いのが肝芽腫です。小児の肝腫瘍の約8割が肝芽腫であると言われています。

しかし、肝芽腫は小児の悪性腫瘍の全体からみると約1~2%ですので、稀であるといえます。

肝芽腫は、肝細胞になるはずの未熟な細胞から発生する悪性腫瘍です。

肝芽腫になる子供はどれくらいいるの?

日本で1年間におよそ30~40人程度が肝芽腫になると見積もられています。数万人から数十万人に一人の子供が肝芽腫になる計算になります。

肝芽腫は何歳に多いの?

肝芽腫は1歳に最も多くみられます。

年長児にも発生しますが、大部分は幼稚園以下の子供か赤ちゃんに起こります。

肝芽腫のなりやすさに男女差はあるの?

肝芽腫は男の子に多くできます。

肝芽腫はどうやって見つかるの?

お腹に固いしこりがあるのに気づき、医療機関を受診され、血液検査でAFPが上昇し、超音波検査などの画像検査で肝臓に腫瘤が確認されれば肝芽腫と肝芽腫が強く疑われます。

肝芽腫の症状は?

肝芽腫では、黄疸や腹水を認めます。

肝芽腫が原因で肝硬変になるの?

肝芽腫は肝硬変を合併しません。

肝芽腫は検査で分かるの?

肝芽腫は、腹部超音波検査やCT検査で、表面が不整な腫瘤として発見されます。

また、肝芽腫があると血液検査でAFPが上昇します。

肝芽腫の特徴は?

放射線治療が聞きにくいのが特徴です。

肝芽腫の治療は?

以前は抗がん剤が効きにくいと考えられていました。しかし、1990年代以降、抗がん剤がよく効くことが分かりました。

かつては肝芽腫のサイズが大きいために手術が難しいと考えられたケースでも、今では抗がん剤を使って腫瘍を小さくしてから手術することができるようになってきました。

ですから、基本的には治療は抗がん剤と手術を組み合わせたものになります。

肝芽腫の予後は?

7~8割の子供は入院治療をして元気に退院します。

腫瘍の大きさが小さいほど予後がよく、特に腫瘍の大きさが肝臓の大きさの半分以下の場合には予後がいいです。