ビリルビンには直接ビリルビンと間接ビリルビンの2種類があります。

大人の人が血液検査を受けた場合に間接ビリルビンが上昇していた場合に考えるべき病態が3つあります。

それは、

  • 溶血性貧血
  • シャント高ビリルビン血症
  • 体質性黄疸

です。

この記事ではこれらの3つの病態について説明します。

溶血性貧血

貧血とはそもそも、赤血球の数が少ないことをいいます。

赤血球の数が少なくなる原因にはいろいろなものがありますが、とくに溶血が原因で赤血球数が減少することで起こる貧血を溶血性貧血といいます。

溶血とはまさに赤血球が破壊されることをさします。

溶血が起こると赤血球が壊されるわけですが、その結果、最終的にビリルビンが上昇します。

シャント高ビリルビン血症

シャント高ビリルビン血症は無効造血に由来するものです。具体的には、悪性貧血やサラセミアなどがあります。

体質性黄疸

体質性黄疸で間接ビリルビンが上昇している場合、さらにGilbert(ジルベール)症候群とCrigler-Najjar症候群Ⅱ型の2つを考えます。

Gilert症候群とCrigler-Najjar症候群Ⅱ型のどちらも、ビリルビンのグルクロン酸抱合酵素活性の低下あるいは欠損が原因で黄疸になります。

この2つの区別は、ビリルビンの値によって行います。具体的には、Gilert症候群ではビリルビン値が1.2mg/dL以上6mg/dL未満に、Crigler-Najjar症候群Ⅱ型ではビリルビン値が6mg/dL以上20mg/dL未満になります。

Gilbert症候群

Gilbert症候群は遺伝性の肝疾患です。主な症状は黄疸です。多くの場合、治療の必要はありません。

Crigler-Najjar症候群Ⅱ型

Gilbert症候群と同様、遺伝性の肝疾患です。ビリルビン値がGilbert症候群よりも高いものをCrigler-Najjar症候群Ⅱ型といいます。

まとめ

大人の間接ビリルビン高値では、溶血性貧血、シャント高ビリルビン血症、体質性黄疸の可能性が考えられます。

シャント高ビリルビン血症は無効造血由来で、悪性貧血やサラセミアの可能性があります。

体質性黄疸はさらにGilbert症候群とCrigler-Najjar症候群Ⅱ型の2つに分けられ、ビリルビン値によって区別できます。