肝臓は体内の化学工場や貯蔵庫と呼ばれています。肝臓はカラダに入ってきた原料を化学反応によって加工し、利用できる形に作り変え、またそれらを蓄える働きをしているからです。

肝臓の主な働きは、糖代謝、アミノ酸代謝、尿素合成、脂質代謝、胆汁生成、薬物代謝、生体防御機構の7つです。以下でそれぞれについて説明します。

代謝とは

肝臓は糖代謝、アミノ酸代謝、脂質代謝、薬物代謝などの代謝を行っています。これらについて説明するまえに、そもそも代謝とは何かについて説明します。

ヒトは食べ物を食べることでカラダの中に栄養素を取り入れています。しかし、カラダに取り入れられた栄養素はそのままの形では利用することができないのです。

食べ物に含まれる栄養素には、具体的には糖、たんぱく質、脂肪などがあります。これらは肝臓の働きによって分解・合成されることではじめて、カラダが利用できる形に作り変えられ、貯蔵されます。そして必要なときにエネルギーのもととして供給されます。

このように栄養素を分解したり合成したりする働きを代謝といいます。

糖代謝とは

血液中には、ブドウ糖が一定量含まれています。血液中のブドウ糖のことを血糖といいます。

肝臓は血糖値をちょうどいい値に保つのに大切な役割を果たしています。

食べ物を食べると腸からブドウ糖が吸収されます。ブドウ糖は肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられます。

食べ物を食べた直後は血糖値が上がり、インスリンが分泌されます。インスリンとは、血糖値を下げるホルモンのことです。

インスリンによって血液の中のブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓に蓄えられるのです。

逆に、空腹時には血糖が下がります。そうすると肝臓のグリコーゲンが分解され、ブドウ糖として血液中に放出されます。

このように肝臓はブドウ糖をグリコーゲンの形にして貯蔵したり、逆にグリコーゲンを分解してブドウ糖にして血液中に放出したりすることで、血糖値を適切な値に保っています。

血糖が高すぎるときにはブドウ糖がグリコーゲンに合成され、肝臓に貯められます。血糖が低くなるとグリコーゲンが分解され、ブドウ糖として血液中に戻されます。

このような肝臓の働きを糖代謝といいます。

アミノ酸代謝、血漿タンパクの合成

タンパク質はアミノ酸からつくられます。

血液の血漿成分には、このタンパク質が約7%含まれています。具体的には、アルブミン、フィブリノーゲン、α-グルカン、β-グロブリン、γ-グロブリンなどです。

これらは肝臓で合成され、血液中に放たれます。

脂質代謝、コレステロールの合成

肝臓はコレステロールの合成も行っています。

肝臓は栄養の貯蔵庫である

このように、糖質、タンパク質、脂肪やビタミンなどの栄養素は肝臓で代謝され、そのまま肝臓に貯蔵されます。

肝臓はこのように、栄養の貯蔵庫としての役割を果たしています。

薬物代謝、すなわち解毒

食べ物や飲み物には栄養以外に有毒な物質が含まれていることがあります。たとえば、アルコールや薬、老廃物などがその代表です。

これらの有害物質の多くは腸で吸収されて肝臓に運ばれます。そこで肝臓の解毒作用により分解され、カラダに悪い影響をおよぼさないかたちに作り変えられ、体外に排出されます。

 

 

 

 

 

アルコールの分解

アルコールの90%以上は肝臓で処理されます。

アルコールはアセトアルデヒドに分解され、酢酸、水に変わります。

飲み過ぎなどでアセトアルデヒドが蓄積すると、二日酔い、肝障害などの原因となります。

アンモニアを尿素に変える

タンパク質が分解されるとアンモニアが作られます。これは肝臓で尿素に変えられ、排出されます。

胆汁の生成・分泌

肝臓は、肝臓でつくられた老廃物を流す働きをする胆汁を生成し・分泌します。胆汁は、脂肪の消化吸収を助ける消化液でもあります。

胆汁の流れ

肝臓→胆管、→胆のう(濃縮)→十二指腸

まとめ

肝臓は、代謝、解毒、胆汁の生成・分泌を行っています。

 

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