はじめに
レバーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。焼肉で食べるレバーです。
これは肝臓を示す英単語である”Liver”から来ています。
下の画像は牛の生レバーです。
![]()
出典:Amazon | 北海道産 牛生レバー お一人様用 (85g-115g) ×5袋 (真空パック冷凍 加熱用) | 肉製品(牛肉・豚肉・ホルモン) | 牛肉 通販
つづいてヒトの肝臓を見てみましょう。
下の画像が、ヒトのリバー(Liver)です。
牛のレバーもヒトのリバーも両方とも肝臓という同じ臓器であるため、見た目はとてもよく似ています。
この記事では、この肝臓の解剖について解説します。
肝臓の重さと体重に占める割合
肝臓はとても大きい臓器です。実際、ヒトのカラダで最も大きい臓器なのです。具体的には、重さにして1000g~1500gにもなります。
この重さは、普通の体型の人で考えた場合、体重の1/50ほどの重さになります。60kgの人の肝臓の重さは約1.2kgという計算ができます。
肝臓の人体における位置
つぎに、ヒトのカラダの中で肝臓がどくにあるのかについてみてみます。
肝臓はお腹の右上の辺りにあります。肝臓の上側は右の乳首の高さくらいまであります。肝臓は右の肋骨におおわれて守られています。
また、肝臓の上側は右の横隔膜に接しています。
肝臓の右葉と左葉
肝臓は右葉と左葉に分けることができます。右葉の方が大きくて、左葉の6倍の大きさになります。
右葉と左葉は、肝臓の前側では、鎌状間膜(肝鎌状靭帯とも言う)という膜で分けられます。
後ろ側では、静脈管索裂で分けられます。下側は肝円索列で分けられます。
![]()
出典:5. 肝 | 滋賀県立成人病センター 病理診断教育支援機構
![]()
出典:解剖学過去問より
肝臓の下の面には、小さく膨らんでいる部位が2つあります。前側の膨らみを方形葉といい、下側の膨らみを尾状葉といいます。
![]()
出典:5. 肝 | 滋賀県立成人病センター 病理診断教育支援機構