肝臓の数値を下げる第一歩は正しい診断
健診異常者さん健診異常者さん

健康診断で肝臓の数値が高いと言われてしまいました。別に症状はないのですが、血液検査の結果で異常がでているのは気になります。肝臓の数値を下げるにはどうしたらいいのでしょうか。

金子吉弘金子吉弘

肝臓の数値が高い原因にもいろいろあります。原因によって対処法がかわってきます。

健診異常者さん健診異常者さん

どのようなときに何が原因として考えられるのかを大まかにでいいので教えていただけますか?

金子吉弘金子吉弘

はい。まず、ウイルス性肝炎があるかないかは重要です。慢性肝炎の原因としてとくにC型肝炎とB型肝炎がないかを確認します。

金子吉弘金子吉弘

この2つは血液検査で確認することができます。C型肝炎はHCV抗体が陰性ならば疑いません。B型肝炎はHBs抗原が陰性ならば疑いません。

健診異常者さん健診異常者さん

B型肝炎とC型肝炎は血液検査であるかないかが分かるのですね。他にはどうですか?

金子吉弘金子吉弘

お酒をたくさん飲んでいないかどうかも大事です。お酒好きの人はアルコール性肝障害になっている可能性があります。とくに、γ-GTPという項目の数値が高い場合にはその可能性がより高くなります。この場合にはまずお酒を控えていただいて、血液検査を再度行って改善があるかどうかを確認します。 改善があればお酒が原因の肝障害の可能性を考えます。

健診異常者さん健診異常者さん

お酒が原因の肝障害は有名ですし、わかりやすいですね 。 他にもあるのですか?

金子吉弘金子吉弘

太っている人や糖尿病がある人では、NASHという病気の可能性が考えられます。 NASHは最近増えています 。NASHの診断は肝生検をしないと正確にはできません。NASHが疑われた場合は体重を減らしていただき、肝機能の値が改善すれば過体重が原因だったと考えられます。

健診異常者さん健診異常者さん

そう簡単に体重減らせませんし、大変そうですね。

金子吉弘金子吉弘

薬剤性肝障害というのもあります。薬剤が原因で肝臓の数値が高くなるものです。薬剤には、いわゆる薬だけでなく、サプリメントも含まれます。何かサプリメントや健康食品を飲んでいる人ではそれをまずやめていただきます。他の病気があって最近何か新しい薬を飲み始めた人では、それをやめてみることができないかを確認し、やめられそうならやめていただきます。そうして肝機能の値が改善するかどうかを確認します。

健診異常者さん健診異常者さん

薬がカラダにあわないことがあるのですね。やめられるものならいいですが、やめることができない薬だったら困ってしまいますね。

金子吉弘金子吉弘

あと、自己免疫性肝疾患という病気があります。原発性胆汁性胆管炎と自己免疫性肝炎の2つをよくみます。これは血液検査結果で疑って、肝生検で診断します。自己免疫性肝炎では血液検査でIgGと抗核抗体が、原発性胆汁性胆管炎ではIgMと抗ミトコンドリア抗体が高値になります。

金子吉弘金子吉弘

ほかにも甲状腺の病気に伴うものとかもありますが、だいたい大まかにはこのような病気があります。