はじめに

NAFLDは日本語では、非アルコール性脂肪性肝疾患のことです。

Nonalcoholic fatty liver diseaseを略してNAFLDとしています。

英語を分解してみると、

Nonalcoholic :非アルコール性

fatty:脂肪性

liver:肝

disease:疾患

となります。

非アルコール性脂肪性肝疾患とは、お酒を飲まない人の脂肪肝から脂肪肝炎、肝硬変までの一連の肝臓病のことです。

この記事では、このNAFLDが脳の老化と関連している可能性について説明します。

NAFLDと生活習慣病と脳の問題

非アルコール性脂肪性肝疾患の人は、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧、メタボリックシンドローム、頸動脈硬化症、血管内皮障害などを合併していることが多いです。

そして、メタボリックシンドローム、糖尿病、頸動脈硬化症、血管内皮障害などの病気がある人は、脳障害や認知障害などになりやすいです。

ところが、非アルコール性脂肪性肝疾患がある人が脳の問題を起こしやすいかどうかはこれまで知られていませんでした。

そこで、非アルコール性脂肪性肝疾患と脳障害や認知障害に間に関連があるかどうかを調べようと考え、それを実行にうつした人がいました。その研究が2018年1月のJAMA Neurologyに発表されました。英語になりますが、下に記事のURLを載せておきます。

Association of Nonalcoholic Fatty Liver Disease With Lower Brain Volume in Healthy Middle-aged Adults in the Framingham Study. – PubMed – NCBI

研究の概要

766人がこの研究の対象となりました。この766人はお酒を飲み過ぎない人で、脳卒中と認知症の2つの脳の病気がないという条件を満たした人達です。

この766人に対して、腹部CT検査で非アルコール性脂肪性肝疾患があるかないかを調べました。その結果、766人のうち、137人が非アルコール性脂肪性肝疾患と診断されました。

これらの人について、年齢、性、お酒を飲むかどうか、タバコを吸うかどうか、内臓脂肪の量、BMI、閉経しているかどうか、血圧、コレステロールの値、インスリン抵抗性、CRP値などの項目によって、みたい効果と関係のない影響によって結果が乱されてしまうことのないように補正しました。

条件を補正した後でも、非アルコール性脂肪性肝疾患の人は、脳の容積が小さいということが明らかになりました。

認知症の人は脳が萎縮して容積が小さくなります。

脳の容積が小さいということは、脳が老化していると考えていいです。

非アルコール性脂肪感の人は、そうでない人に比べて脳が老化している傾向にあることが今回の研究から明らかになりました。

まとめ

非アルコール性脂肪性肝疾患に限りませんが、肝臓の病気は症状が出にくいです。

非アルコール性脂肪性肝疾患のうち、脂肪肝や脂肪肝炎にとどまっている人は、とくに症状に悩やまされてはいないでしょうけれども、脳の老化を早めてしまう可能性があります。

食事や運動で肝臓の状態をよくすることがとても大事であることが分かる研究結果でした。

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