はじめに

門脈と肝動脈を流れてきた血液が合流する場所を類洞といいます。

類洞を構成する細胞を類洞細胞といいます。

類洞細胞には、類洞内皮細胞、Kupffer細胞、肝星細胞、ピット細胞などがあります。

この記事では、まず類洞について説明し、次にそれぞれの類洞細胞について説明します。

類洞とは

類洞は、特殊な毛細血管です。門脈と肝動脈を流れてきた血液が類洞で合流して混ざり合い、肝静脈に流れ出ていきます。

出典:肝機能検査 | 血液検査で分かること – みやけ内科・循環器科 『町医者の家庭の医学』

類洞細胞とは

類洞を構成する細胞を類洞細胞といいます。

類洞細胞には、類洞内皮細胞、Kupffer細胞、肝星細胞、ピット細胞などがあります。

類洞内皮細胞

類洞内皮細胞は、類洞にそって存在し、類洞を裏打ちし、類洞に壁を作っています。

出典:東大分生研 発生・再生研究分野 宮島研究室

このようにして類洞はDisse腔との間に境界として存在しています。

Disse腔

Disse腔とは、肝細胞と類洞の間の領域のことです。

出典:2013-h25-space-of-disse.gif (GIF 画像, 2048×1536 px) – 表示倍率 (52%)

Disse腔では、類洞に流れてきた血液と肝細胞の間で栄養素やアンモニアなどの種々の物質の交換がなされます。

Kupffer細胞

Kupffer細胞は、類洞で類洞内皮細胞にくっついて存在しています。

出典:身体の巨大な工場・肝臓の働き パートI ( 生物学 ) – 夕闇千鳥のお勉強日記 – Yahoo!ブログ

肝臓のマクロファージであり、古くなって傷ついた血球や細胞のかけらを取り除いたり、細菌やウイルス、寄生虫、腫瘍細胞を除去する働きをしています。また、造影超音波検査を受ける時に血管内に注入する造影剤を取り込むのもKupffer細胞です。

出典:肝臓がん、治療法選択のための診断法と検査 – がんプラス

肝星細胞

肝星細胞は、伊藤細胞、脂肪細胞、脂肪摂取細胞、ビタミンA貯蔵細胞などともよばれます。

Disse腔内に存在します。

コラーゲンを産生し、肝臓の線維化の原因になり、肝硬変の成因に関係しています。

出典:280)肝庇護療法としての漢方治療 – 「漢方がん治療」を考える

ピット細胞

ピット細胞は、類洞内皮にくっつき、類洞内に存在しています。肝臓のナチュラルキラー細胞です。ピット細胞は、腫瘍細胞やウイルスに感染した肝細胞を死滅させます。

まとめ

類洞は、門脈と肝動脈を流れてきた血液が混ざり合う特殊な毛細血管です。類洞で合流した門脈と肝動脈の血液は肝静脈に流れ出ていきます。

この類洞を構成する細胞を類洞細胞といい、類洞内皮細胞、Kupffer細胞、肝星細胞、ピット細胞などがあります。

類洞内皮細胞は、類洞に沿って存在し、類洞を裏側から支える働きをしており、類洞に壁を作っています。

Kupffer細胞は肝臓のマクロファージです。古い血球や細胞のかけらや細菌やウイルス、寄生虫、腫瘍細胞などを取り除く役割を果たしています。

肝星細胞はDisse腔内に存在し、肝臓が繊維化する原因となるコラーゲンを産生します。

ピット細胞は肝臓のナチュラルキラー細胞です。腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を殺す働きをしています。

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