構造

肝臓の区域:外側区域・内側区域・前区域・後区域について

はじめに

肝臓を右葉と左葉に分ける仕方については、以下の記事で解説しました。

肝臓は右葉と左葉に分けられる はじめに 肝臓はとても大きい臓器です。また、出入りする脈管も多く、複雑です。 肝臓に病気、たとえば癌ができたときに、とくに肝臓のどこに...

この記事では肝臓を右葉と左葉の2つに分けたあとに、もう一方進んでさらに細かい区域にまで分ける方法を解説します。

肝臓の区域

肝臓を区域に分けるのは、右葉と左葉をそれぞれ2つに分けることで可能になります。

右葉は前区域と後区域に分けられます。

左葉は前区域と後区域に分けられます。

以下でこれらについて詳しく解説します。

肝右葉は前区域・後区域に分けられる

肝臓の右葉は、前区域と後区域の2つに分けることができます。

引用:PowerPoint プレゼンテーション

これを示した模式図を以下に載せておきます。

引用:肝胆膵外科 – 肝臓の解剖と役割 | 東京慈恵会医科⼤学外科学講座

肝臓の機能的右葉のうち、体の前側、すなわち、お腹側にあるのが前区域であり、後ろ側、すなわち、背中側にあるのが後区域です。

いくつか画像をみると頭に入りやすいと思います。他の画像も載せておきます。

引用:消化器実質臓器(付属腺)唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓

前区域と後区域を分ける境界の目印になるのが右肝静脈です。

下の画像に右肝静脈が書いてあります。

引用:肝臓の病気 – 日本消化器外科学会

S1とかS2とか書いてありますが、これは区域ではなく亜区域です。

区域について勉強したあとに、亜区域についても勉強するといいでしょう。

今回は、いい画像がなかったので、この画像を載せておきます。

上の画像でS7とS6にあたる部分が後区域であり、S8とS5にあたる部分が前区域です。

これらの間には右肝静脈が走っています。

逆にいうと、肝臓の右葉は右肝静脈を境に後区域と前区域に分けることができます。

肝左葉は内側区域・外側区域に分けられる

肝臓の左葉は、内側区域と外側区域に分けることができます。

引用:PowerPoint プレゼンテーション

肝臓の左葉が内側区域と外側区域に分けられているのよく分かる画像を載せておきます。

引用:肝胆膵外科 – 肝臓の解剖と役割 | 東京慈恵会医科⼤学外科学講座

肝臓の左側のはじっこ側、すなわち、外側にあるのが外側区域です。

肝臓の真ん中より、すなわち、内側にあるのが内側区域です。

他の画像もみることで理解が深まると思います。

引用:看護に役立つ【ナース専科プラス】

肝臓の左葉は、肝鎌状間膜を境に内側区域と外側区域に分かれます。

引用:消化器実質臓器(付属腺)唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓

肝臓の真ん中からみて、肝鎌状間膜よりも外側を外側区域といい、内側を内側区域といいます。

尾状葉

肝臓の前区域・後区域・内側区域・外側区域についてみてきました。

肝臓にはもう一つ、尾状葉という部位が存在します。

尾状葉は肝臓の右葉と左葉の間にあります。

引用:人体最大の臓器―肝臓 – からだと病気のしくみ図鑑 – goo辞書

尾状葉は下大静脈の周囲にあります。

引用:肝臓の超音波検査

まとめ

この記事では、肝臓の区域について解説しました。

肝臓の右葉は右肝静脈を後ろ側を後区域、前側を前区域と分けることができます。

肝臓の左葉は肝鎌状間膜を境に右側を内側区域、左側を外側区域とします。

また、右葉と左葉の間には尾状葉が存在します。