急性肝炎

肝臓病になりやすい人の特徴

肝臓病にはどういう人がなるのか?

この記事では、肝臓病にはどういう人がなりやすいかを解説します。

ただ肝臓病といっても、いろいろなものがありますね。

たとえば、肝炎、肝硬変、肝癌などです。

さらに、肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎に分けられます。

そこで今回、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌のそれぞれについて、発症の多い原因を挙げていきます。

肝臓病になりやすい人というものがみえてきます。

急性肝炎

急性肝炎の原因には、ウイルス、薬剤などがあります。

ウイルスには、A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスB型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスなどがあります。

急性肝炎を引き起こす薬剤は、とても多くのものがあります。

どの薬剤も肝機能障害の原因になりえます。

A型肝炎ウイルス

食べ物では、貝類の摂取後に感染することが多いです。

また、男性同性愛者の間で、血液や唾液を介して感染します。

E型肝炎ウイルス

イノシシ、シカ、ブタなどの生肉を食べると感染することがあります。

B型肝炎ウイルス

急性B型肝炎は、幼児期以降に初めてB型肝炎ウイルスに感染することで起こります。

大部分は性行為で感染します。一部、針刺し事故なででも感染します。

C型肝炎ウイルス

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。

以前は輸血で感染することが多かったです。

現在は検査法が進歩したため、輸血で感染することはほとんどありません。

それに対して、覚せい剤、入れ墨、民間療法などの医療行為(医療器具の使いまわし)などで感染する例が増えています。

以上から、急性肝炎になりやすいのは、下記のような項目がある人ということになります

  • 貝類を食べる
  • イノシシ・シカ・ブタなどの生肉を食べる可能性がある
  • 不特定多数の人と性行為をする
  • 男性同性愛者
  • 覚せい剤をする
  • 入れ墨をする
  • 病院での針刺し事故
  • 民間療法などの医療行為(医療器具の使いまわし)

慢性肝炎

続いて慢性肝炎について説明します。

慢性肝炎の原因には、C型肝炎ウイルスB型肝炎ウイルスなどがあります。

その他、NASHルコール多飲免疫性肝疾患などがあります。

C型肝炎ウイルス

これは急性肝炎の項目で説明したのと同様で、覚せい剤、入れ墨、不衛生な医療行為などで感染します。

C型肝炎ウイルスは、感染しても急性肝炎を起こしたあとに治癒し、慢性化しない、すなわち、慢性肝炎にならないこともあります。

ただし、C型肝炎ウイルスに感染し、急性肝炎を起こした患者さんの6割~8割は慢性肝炎に進行します。

すでにC型慢性肝炎になっている患者さんでは、かつての血液製剤を含む輸血による感染であることも多いです。

B型肝炎ウイルス

B型肝炎についても前項で説明した通り、性行為や針刺し事故が原因となります。

B型肝炎ウイルスに感染しても9割の人は急性肝炎になったあとに治り、慢性肝炎にならない、すなわち、慢性化しません。

つまり、B型肝炎ウイルスに感染したあとに慢性化してしまうのは、感染者の1割だけということです。

NASH

NASHはお酒を飲まない人で、さらにほかに知られている肝機能障害の原因にとくにあてはまらないにも関わらず、脂肪肝炎を認めるもののことです。

肥満や糖尿病に伴うことがほとんどです。

アルコール多飲

アルコールが肝臓に悪影響を与えることは有名です。

アルコールを多量に長期間飲むと、慢性肝炎になります。

自己免疫性肝疾患

自己免疫性肝疾患には、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎の3つがあります。

これらの病気は、自己免疫の異常が原因で、肝炎や胆管炎、肝硬変の原因になります。

肝硬変

肝硬変の原因は、慢性肝炎です。

急性肝炎は一過性の肝機能障害であり、肝硬変の原因にはなりません。

慢性肝炎が続くと次第に肝臓が線維化をおこし、肝硬変になります。

ですから、肝硬変の原因は、慢性肝炎の原因と重なります。

以上より、慢性肝炎や肝硬変になりやすい人は、下記のような特徴にあてはまる人ということになります。

  • 覚せい剤をする
  • 入れ墨をする
  • 不衛生な医療行為をうける
  • 血液製剤を含む輸血をしたことがある
  • 不特定多数との性行為
  • 針刺し事故
  • 肥満がある
  • 糖尿病がある
  • アルコール多飲がある
  • 自己免疫疾患である

肝癌

肝癌は、肝臓にできた癌です。

とくに、肝細胞癌が有名です。

肝細胞癌は肝臓を構成する細胞の一つである肝細胞が癌化したものです。

肝細胞癌は、肝硬変があるとなりやすいです。

ほかに、肝内胆管癌という癌もあります。

肝内胆管癌は、胆管という管を構成する胆管細胞という細胞が癌化したものです。

肝内胆管癌は、肝内結石症、原発性硬化性胆管炎、先天性胆道拡張症、肝吸虫症、B型肝炎ウイルス感染、C型肝炎ウイルス感染、トロトラストなどがあげられます。

ほかに、転移性肝癌も肝癌に含まれます。

転移性肝癌とは、ほかのところにできた癌が肝臓に転移したものです。

肝臓に転移しやすい癌には、大腸癌、胃癌、膵癌、胆道癌、食道癌などがあります。

以上より、肝癌になりやすい人は、下記の特徴にあてはまる人であるということになります。

  • 肝硬変がある(肝硬変のリスクは上記参照)
  • 肝内結石症
  • 先天性胆道拡張症
  • 肝吸虫症
  • トロトラスト
  • ほかの癌がある(大腸癌、胃癌、膵癌、胆道癌、食道癌など)

まとめ

この記事では、肝臓病になりやすい人の特徴について述べるために、まず、肝臓病を急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌に分けて、それぞれになりやすい人の特徴をまとめました。